2006年04月18日

磯辺(静岡県賀茂郡東伊豆町)

 4件目は、伊豆の地魚料理屋さん。

 よく観光地で見る「地魚の○○」ってのは、実はあまり好きではありません。理由はいくつかあります。
 まず、本当に地魚でやっている店なんて少ないことが挙げられます。伊豆で地魚丼を出している店で、甘エビ、メバチマグロなんて出しているとしたら、これはおかしな話です。甘エビはあの辺りでは採れないし、マグロ類は、たまにメジがあがることはあっても、本マグロやメバチがあがることは、極めてまれなのです。でも、マグロやホタテ、甘エビのせて「地魚たっぷり海鮮丼」なんてメニューを出している店もあるんです。うそつきです。
 もう一つの理由は、地魚を謳い文句にしたところは、料理の技量が稚拙なことがある点です。もちろん、その地域に伝わるシンプルな料理法があると思いますが、昔から伝わっている食べ物はとても美味しいです。伊豆方面に、まご茶(または、まご茶漬)と呼ばれる漁師料理があります。これは、鯵のたたき(伊豆の漁師町の(小)鯵のたたきは、本当に骨ごと包丁でたたくんです。)を熱いご飯の上に乗せ、上からお湯をかけ、醤油で味付けをするものです。シンプルだけど、うまいんです。こういうものはありです。しかし、料理技術がないにもかかわらず、真似事で、適当な創作料理や適当なメニューを金儲け一筋でやっている観光客向けの店も数多くあります。そういう店が、伊豆には残念ながら多数あるのです。伊豆とは限らず、全国にあります。
 それらの理由から、磯料理とか、地魚という言葉はあまり信頼していません。

 でも、悪い店ばかりではありません。地元の人や魚好きが通う店があるのです。そういう店が、伊豆にも何件かはあります。
 その中から今日は1件紹介します。

 国道135号線を下田方面に走り、伊豆熱川を越え、白田を超え、稲取に向かう途中に、友路トンネルがあります。そのトンネルの手前の左側に、「磯辺」というお店があります。この店、外見はかなり古い店に見えるかもしれません。
 しかし、料理のほうは、なかなか満足感のあるものが出てきます。
 まず、白身などの刺身は、すべて天然物。稲取などで上がった新鮮な魚介類の食べごろを逃さず調理しています。それもそのはず、奥さんも稲取の街中出身。地元には漁師の友人もたくさんいるのです。
 おすすめの料理は、5000円の定食です。結構値段はしますが、料理が出てくると、きっと、安いとさえ思うはずです。伊勢海老の味噌汁、サザエのつぼやき、そのほかの料理数点とたっぷりのお刺身が出てきて、すごい食べ応えです。つぼ焼きは、2つ出てくる日もあります。
 また、いくら丼、うに丼のことは言及しなくてはなりません。いずれも2000円はしないのですが、いくら、うにがたくさんのっています。もちろん、いくらやうには伊豆では取れませんので、仕入れたものですが、質も上場。そのたっぷりのいくら、うにの下には、天然物の地魚の刺身が大量にのっていて、これがまた美味なのです。その下にご飯が入っています。丼は、大盛りにすると迫力が増し、お得感があります。

 最近では、稲取周辺では、観光客に徳造丸系のお店が人気がありますが、地元の人は、法事で使うくらいで、普段美味しい魚を食べたいときには、磯辺に行っていることが多いのですよ。

 場所も分かりやすいので、試してみてください。
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